中級者向け貫通講座

貫通力が装甲値を超えていれば貫通できる気がする!!

これが初心者。

貫通力が実装甲値を超えていれば貫通できる気がする!!

これが中級者。

そんな訳でこのトピックでは貫通上級者になるための1ページです。



貫通できない時はどんな時?

貫通力は威力同様にスペックの±25%増減することはご存知だと思います。

次に貫通出来ない場合が2パターンあることを確認しましょう。


非貫通

1つは装甲の厚みによる非貫通です。

これは傾斜によって弾が貫徹しなければならない厚みが増すことにより貫通できないケースです。

下記図のように装甲値100mmに対し垂直(0°)に当たった場合その実装甲はもちろん100mmです。

これなら貫通力150mmで当たった弾は貫通します。

しかし60°傾斜して当たった場合その実装甲は200mmに達します。

これでは貫通力150mmの弾は貫通しません。

arm00.jpg

決して傾斜により装甲表面の硬度が上がっている訳ではなく下の図のように弾が装甲途中で止まっている状態です。

これが非貫通、ノーダメージの際のパターンです。

arm02.jpg


跳弾

2つ目は急傾斜による跳弾です。

跳弾条件は弾種によって異なります。

まずHEとHESHに跳弾判定はありません。

実装甲を貫通力が超えていなければその場で炸裂しダメージを与えます。

APとAPCRは70°を越えると跳弾、HEATはは85°を超えると跳弾します。

arm03.jpg

一見するとAPとAPCRが傾斜に弱いように見えますがこれは後述するAP・APCR弾の正規化の項目で解説します。

HEATは85°まで跳弾しませんがよく考えてみましょう。

100mmの装甲に対し傾斜70°で撃ち込むと必要貫通力は約290mm、傾斜80°なら約560mmになります。

これでは跳弾しませんが実装甲で非貫通に終わります。

HEATで傾斜判定の恩恵を得るにはTier10MT相当、330mmの貫通力は欲しいところです。

またHEATには次のような弱点があります。


HEATの特殊性

HEATの弱点

HEATの強みとは全体的に貫通力が高いことを除けば飛距離による貫通力の減衰が無い(とされる)ことです。

これは一見長距離射撃に向いているようにも思えますがそうとも言えません。

HEATの弱点は次の通りです。

1.一般的にAPと同等・APCRより弾速が遅い(Ru251のHEATの等は除く)

2.マップのオブジェクトに当たるとその場で炸裂する(APとAPCRは25mmの貫通力減で進行)

3.空間装甲を10cm進む毎に5%貫通力が低下する(履帯は空間装甲として扱う)

4.装甲に命中後貫通力は入射角の影響を受ける

このように弾速やオブジェクトに弱い面を考えると一概に長距離射撃にも向きません。


HEAT弾の特殊計算の謎

上記のパラメータだけではHEATがいくら空間装甲に弱いと言っても説明出来ない部分があります。

例えばTier10MTの貫通力330mmHEATを車体装甲80mm+履帯50mm+空間装甲105mmのMausの側面に対し垂直に当てたとします。

この場合いくら空間装甲による10cm5%減衰が生じたとしても殆どの場合車体装甲まで貫徹できるように思えます。

しかし実際にはそんなことは無く殆ど貫通しません。

またTankInspectorで見ると計算方法は不明ですが垂直(正確には5°)に射撃した場合515mmの実装甲とあります。

maus.jpg

これも正しくありません。

実際にMausの3重装甲(車体装甲+履帯+空間装甲)を撃った場合数発に一発はHEATでも貫通します。

カタログ貫通330mmの砲弾は最大まで貫通力が上に振れても貫通力は412.5mmです。

もしTankInspectorが正しければ貫通の可能性は0%となります。

HEATの貫通計算は特殊で必ず何かしらの隠しパラメータが存在することは確かです。

一番良いのは実際にゲーム内で撃ってみること。

これについての考察はまた別のトピックで行います。


AP・APCR弾の正規化

これが最も重要な最後の項目。

何故70°で跳弾してしまうAPとAPCRが傾斜に強いと言われるかについてです。

APとAPCRには装甲に当たった際に正規化という法則があります。

HEAT・HE・HESHには正規化はありません。

正規化とは

正規化とは装甲に当たった際に垂直方向に弾の向きが変化する法則です。

弾の進行方向が垂直に近づくということは実装甲が薄くなり貫徹し易いということです。

大げさに表現すると以下のようになります。

seikika000.jpg

正規化の度数、更に跳弾の判定は弾の直径によって変化します。


弾の直径が装甲値の2倍未満の場合

例えば80mmの装甲面に直径105mmのAPCRを撃ち込んだ場合がこれにあたります。

(モデル:E50Mの側面にT-62AのAPCRを撃ち込んだ場合)

この場合APCRなので弾の進行方向は装甲に当たった時点で2°正規化されます。

もしこれがAPの場合弾の進行方向は5°正規化されます。

seikika03.jpg

弾の直径が装甲値の2倍未満の場合、APCRの正規化は2°でAPの正規化は5°の固定値となります。

つまり正規化の面でいうとAPはAPCRより優れています。

しかしこの僅かな正規化では実装甲は殆ど変わりません。

APとAPCRの傾斜優位性が発揮されるのは次の2パターンです。


弾の直径が装甲値の2倍以上の場合

例えば80mmの装甲面に直径183mmのAPを撃ち込んだ場合がこれにあたります。

(モデル:E50Mの側面にFV215b(183)のAPを撃ち込んだ場合)

この場合次の計算式が適応されます。

  • 5°*1.4*(砲弾の直径(mm)/装甲厚(mm))

↓これに実際の値を当てはめると

  • 5°*1.4*(183/80) ≒ 16°

つまり約16°正規化されます。

APCRなら固定値2°が適応されるので以下のようになります。

  • 2°*1.4*(砲弾の直径(mm)/装甲厚(mm))

seikika04.jpg

正規化の固定値がAPで5°でAPCRで2°なのでもちろんAPが優位です。

しかし例え正規化があっても70°以上の角度で弾が衝突すれば跳弾してしまいます。

弾の直径が装甲値の2倍を越えた程度ではまだまだです。


弾の直径が装甲値の3倍以上の場合

例えば80mmの装甲面に直径240mmのAPを撃ち込んだ場合がこれにあたります。

(モデル:E50Mの側面にT92のAPを撃ち込んだ場合)

この場合先ほどの計算式から正規化は21°になります。

更に弾の直径が装甲値の3倍以上になると跳弾判定が無効化されます。

例え89°の急傾斜の装甲に衝突したとしても跳弾にはなりません。

また正規化とその貫通力で強制貫通となります。

(T92の240mm砲身のAP貫通力は370mmなので89°で衝突しても正規化で68°、80mmの装甲は実装甲約210mmとなり容易に貫通できる)

因みにAPCRも同様ですがゲーム内のAPCRの最大直径は155mmなのでなかなか3倍の跳弾無効化の恩恵は得られません。

seikika05.jpg

http://blog-imgs-79.fc2.com/w/o/t/wot54/grou.jpg

  • 最終更新:2015-09-11 00:14:16

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